パイオニア交響楽団第19回定期演奏会のご案内 7
モーツァルトの39番のフィナーレを飾るのは軽快なAllegroの楽章である。速度記号はAllegroとなっているが、今回の演奏会ではかなりの高速度で演奏されるはずである。本番指揮者の練習では最高速度♩=145が記録されている。これは、私が聴いた録音で最速だったカラヤン指揮ベルリン・フィルの♩=138を大きく上回る速度だった。さすがに、このテンポでは下手なアマオケでは無理だったのか、本番は♩=138あたりで落ち着くものと思われる。
まず、ヴァイオリンだけで8小節間の主題が演奏され、9小節目にTuttiになりフォルティシモで華々しく演奏される、が、コントラバスはこの弾き難いメロディ(ボウイングが難しい)には付き合わない。で、ずっと付き合わないと楽なんだけど・・・・
提示部が繰り返され、展開部に入るといきなり出てきちゃう。まあ、ここは弦のTuttiだから良いけど、その後が大変。1st violinとチェロ・バスがこのフレーズを1小節ごとに掛け合いで演奏するんです。向こうは、くっきりすっきり系の音が出せるけど、コントラバスはただでさえ音域が低くてモゴモゴと聞こえがちなので、きちんと掛け合いに聴こえるように演奏するのは難しい(出来ねぇ)。
で、掛け合いが終ると今度は連続技。
でも、このフレーズが弾けないととても悲しい思いをする事になるんです・・・・
という事で展開部は、早業の連続、再現部に戻ってコーダは非常に短いです。最後の13小節だけ。コーダの終わりにも何故か繰り返し記号があるのですが、さすがにここの繰り返しは、やりません。コーダもとてもあっさりと、そして最後は主題のフレーズで終るのです。
ですから、このフレーズが弾けないと格好良く終れないワケ。ただでさえ、終ったんだか終ってないんだかわからない超軽いコーダなので、格好だけでも「終わり!!!」っていう雰囲気出したいじゃないですか。
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