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2009年4月 3日 (金)

パイオニア交響楽団第19回定期演奏会のご案内 5

51_2 第1楽章の主部は「歌うアレグロ」です。まずアレグロに入って1小節目の2拍目からヴァイオリンのよる第1主題の提示があります。で、1小節目の1拍目はチェロとコンバスのEsの音だけ。この一発の音がきれいに音程良く響いてくれないと、第1楽章は台無しです。譜面づらでは単純な音なんですが結構これ緊張します。でも緊張するときれいな音が出せない・・・やっぱり緊張します(笑)

52_2  ヴァイオリンの主題提示の後、次はチェロとコンバスがその主題をなぞるわけですが、ヴァイオリンの音色と違うチェロ・バスの柔らかく暖かい音色で、しかもイン・テンポで歌わなければならないわけです。テンポ遅れずに、その中で十分に歌う・・・ここが2発目の勝負

53 第2主題はヴァイオリンとヴィオラのアンサンブルなのですが、チェロ・バスはピチカートで下を支えます。これが結構arcoからpizzへの急ぎの持ち替えがあるので綺麗に出るのが意外に難しい・・・・ここが3つ目のポイント

54 提示部の終わり3小節で出てくる速いフレーズ。タンタタ・タンタタ・・・はコンバスにとっては結構大変です。全弦楽器ユニゾンになっているのですがコンバスだけ!大変です。その理由は、このタンタタというひとつの塊。1つ目の8分音符が2つ目の16分音符と3つ目の16分音符の間の音であり、2つ目と3つ目の音が短3度の関係になるんです。短3度ですから2つの音の間に半音が3つ。従って4本指を使えばポジション移動無しで弾けるわけです。ヴァイオリンからチェロまでの弦楽器は親指を除く4本の指でひとつのポジションを弾けるので全く問題なし。。。。が、コントラバスはハイポジションを除いて親指と薬指を除く3本の指でひとつのポジションなので、この3つの音の間にポジション移動が発生するわけです。従って、チェロまでの楽器では涼しい顔をして弾けるのにコントラバスだけは左の指が指板をのたうちまわります・・・・ここは・・・ゴメンナサイです。
で、この音型が、展開部では更にヴァイオリンとチェロバスの掛け合いをしたりするんです。

とても明るく、軽快で、そのくせメロディも美しい第1楽章は、この後再現部を経てコーダに突入していきます。

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