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2008年11月23日 (日)

ヴァンスカ指揮 読売日本交響楽団演奏会

21日(金)サントリーホールに、ヴァンスカ指揮の読売日本交響楽団演奏会に行ってきました。読売日響でコンバスを弾いている高校の後輩から招待券をもらって会社が終わる5時45分に飛び出して6時20分ごろには到着。南北線ができて1本で行けるようになったので、昔は不便だったサントリーホールが一挙に便利になりました。

プログラムはオールベートーヴェンプロ。前半が序曲「コリオラン」と交響曲第4番、後半は序曲「命名祝日」と交響曲第8番。実は、ベートーヴェンの9つのシンフォニーの中で一度も演奏した事が無いのがこの2曲なんです。何故か縁が無いのですが、実際のところ 編成も小さくて時間も30分程度という短い曲なのにかなり技術的に難しいために、アマオケでは敬遠されがち、という事情もあるようです。
ヴァンスカは徹底的にインテンポ(要するに、作曲家の指定が無い限りテンポを動かさないで演奏する)スタイルでの演奏でした。テンポ自体はやや速めですが、特別速いわけではありません。が、インテンポで演奏する難しさというのは、自分の演奏活動の中でも何回も体験しています。

指揮者が「ここは歌え」とか「エスプレッシヴォ」とか言うと、演奏者はそのメロディを気持ちを込めて演奏しようとします。気持ちが込められるという事は、フレーズの中で音の伸び縮みが発生し易いわけですが、アマチュアの場合テンポが伸びてそのまま元に戻らず遅くなったテンポをなかなか取り返せないなどという事はよくあります。が、基本的には独奏ではないのでリズムをやっているセクションなどが困らないように小節、或いはフレーズ内でテンポを取り戻すように演奏しなければなりません。ヴァンスカの場合、その伸び縮みを一切許さないというのが基本的演奏姿勢です。

従って、音楽のヤマ場に向かってテンポを下げるなどという事はしないので、自然とあっさりした演奏になり勝ちです。が、この日のオケはインテンポの中で出来る限り歌おうという気持ちが表れていました。特に前半の4番は緊張感も優美さも味わえたのではないかと思います。ファゴット殺しとも呼ばれるファゴットにとっては難曲のひとつなのですが、ちょっと乱れたところはあったものの全曲を通しては天晴れといえる程着いて行っていたと思います。後半の8番は曲の構成自体も小さいのでインテンポで演奏する緊張感が表現しにくい曲であったためか、4番に比べると少し悪かったかもしれません。

特に、8番の場合、自分が最も好きな場所が第1楽章の最初の4小節なので、それ聴いちゃうとちょっと飽きちゃうところもあるものですから・・・

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