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2008年3月 6日 (木)

第18回定期演奏会 直前情報9

エロイカの第3楽章は恐怖のスケルツォです。
何故恐怖かというと、テンポが速い、音が飛ぶ・・・しかも p の弱音がずっと続く。
pなので弓のコントロールが難しいわけです。普通、弦楽器が音を出そうとするときには弓が弦に触れる-擦る-弦から離す という動作が必要なわけですが、テンポが速いという事はこの動作を一度にやらなければならないわけです。スピッカートという奏法の場合、殆ど弓を弦にぶつけた瞬間にちょっと弾いて弓を上げるのですが、弓を弦にぶつける時の力の加減が難しく大きな音になりがち。このスケルツォではスピッカート奏法では無いのですがそれに近い弾き方をしないと、テンポについていけないわけで、小さい音で引き続けるのが非常に難しいのです。だんだん大きくなるのを抑えようと思うと遅れるのです。

本番は果たしてどれぐらいのテンポになるのかわかりませんが、上の動作に合わせて左の指で弦を押さえるわけです。ベートーヴェン指定のテンポはAllegro vivace。1分間に四分音符が150だとすると0.4秒間で指が移動していかなければならない。それに弦の移動も加わる。などと考えるととても人間業ではないのですが、それをやるのが普通なのです。できれば、すごい事ですよ。これは。。。と威張っても、プロはみんなやってるんだからネ。

スケルツォの中間部トリオは、ベートーヴェンが始めてホルン3本を採用した意味のわかる部分です。ホルンの三重奏が高らかに響きます。この間はテンポはやや落ちます。

これも束の間、また怒涛の勢いでしかし pでスケルツォを弾いて、そのままの速度であっさりと終わり、フィナーレへと続くわけです。

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