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2008年3月 5日 (水)

第18回定期演奏会 直前情報8

エロイカの第2楽章は葬送行進曲です。
冒頭はヴァイオリンのアウフタクトで厳かに始まりますが、これにコントラバスの3連符の修飾音付きの音符が悲しげに奏されます。単純なようですが、この修飾音がオン・ザ・ビート(修飾音の最初の音が、小節の頭に弾かれる)だったり、修飾音を前に出したり、長さが長かったり短かったり、微妙に異なるニュアンスで弾くのですが、修飾音なので正確なビートが無いので合わせるのは結構大変。本番もうまく合わせられるかお楽しみです。

葬送行進曲と行っても終止短調の静かな音楽かというと、そんな事はありません。途中フーガがあったり、長調になるところもあります。長調のところは非常に美しい音楽で、クライマックスもこの部分にあります。

長調の部分が終わると、再び短調の葬送の旋律ですが、ここでは長い時間は続かず急に静けさを破る2小節間にわたる経過音が鳴ると、激しい音楽が展開し、それがやがて静かになり音楽を終えます。最後もコントラバスの連符が地獄の底から響いて終わります。

今回の演奏では、この楽章は非常にテンポがゆったりとするはずです。結構、こういう緩徐楽章でテンポが遅いのは難しいのですが、特にフォルテになると弓が足りなくなります。こういう時に、きちんとロングトーンの訓練が出来ていると充実したフォルテをゆっくり弾く事ができるのですが、基礎を怠ると、弓の速度を下げると音量が落ちるのでついつい弓の速度を上げてしまい足りなくなる。無理にゆっくりと圧力をかけて弾くと、無理に圧力をかけている分音が濁ったり、かすれたりするわけです。
そういう意味でも、こういう楽章をゆっくり弾く事は訓練になるわけです。

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