第18回定期演奏会 直前情報10
今晩G.P.(ゲネプロ=通し練習)が終わり、いよいよ明日が本番。
エロイカの第4楽章は交響曲として珍しい変奏曲です。
元ネタはバレエ「プロメテウスの創造物」の中の1曲。短い前奏の後、弦楽器のピチカートで演奏される単純な音楽がそれです。こんな単純なメロディを最後には劇的な音楽にしてしまうんですから、やっぱり大作曲家は大したものです。このメロディ、そのほかにピアノのための変奏曲にも転用されています。但し、この英雄交響曲を最後に、このメロディは使っていません。
主題の提示に続いて、チェロ以上の弦楽合奏で4つの変奏が演奏されます。この間はコントラバスは小休止。有名な5つ目の変奏のメロディの裏で主題をピチカートで弾いた後、大きな意味の提示部が終わり、1つ目のフーガ、展開部、2つ目のフーガを経て、この楽章で最も美しい変奏がAndanteで演奏されます。経過句を経てPrestoに入り最後の変奏でフィナーレには怒涛のように向かっていくわけです。
それにしても長い曲です。しかもスケールが大きい。
運命以降の曲に比べると知名度は今ひとつですが、交響曲の大きな転換点の曲であることには間違いありません。
今週の初めに少し腰を痛めてしまい、今では腰の方はだいぶ良くなったのですが、まだ足や首に凝りが残っていて調子は今ひとつなのですが、何とか明日を乗り切りましょう。ピチカートの豆は、また大きくなりました。。。明日まで何とか頑張って潰れないように、指にお願いをして このシリーズは終わりにします。
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