第18回定期演奏会 直前情報3
「スパルタカス」の2曲目は「情景とクロタルの踊り」です。
クロタルというのは打楽器の一種で、鉄製のカスタネットと言われるもの。小さな一対のシンバルが棒の先についている楽器です。
まずは、とても美味しい旋律・・・チェロですが、が奏でられます。その間、コントラバスは17小節もの間Hの音(シの音)の全音符を引き続けるのですが・・・
情景が終わると、リズミカルなクロタルの踊りです。コントラバスは八分音符のリズム打ちを繰り返すのですが、これが数小節単位に転調を繰り返すので楽譜は臨時記号のヤマ。そんな事にかまわずクラリネットが旋律を奏でる・・・こっちの苦労も知らずに!やがてクライマックスに入りトランペットが高らかに奏でられます。このあたりでもう転調は終わり。
その後、唯一のコントラバスの見せ場、パートソロがあります。実はこのパートソロ、ピチカートでメロディを奏でるのですが1曲目で指を酷使してすでに痛い。フォルティッシモのピチカートはかなりキツイです。が、ずっとリズム打ちをやっていた鬱憤をここで晴らすしかないわけで、思いっきり弾きます。。。これで、指が1本ダメに・・・まだ恐怖の4曲目があるのに。。
そんな指をあざ笑うように、シ・ファ・のピチカートがだんだんテンポを落としてエンディングに向かっていきます。2曲目の最後まで再び弓を持つことはありません。
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