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2007年10月 2日 (火)

名曲のお話 シンフォニー編15

シューマンは前期ロマン派の作曲家であるが、どちらかといえばピアノ曲と歌曲の作曲家として認識されている。その原因のひとつはシューマンのオーケストレーションにある。シューマンの場合は管楽器と弦楽器のユニゾンが多用され、音に輝きが失われている印象を受けると言われてきている。但し、曲の構成力や和声の展開はさすがに大作曲家と言わせるものがあるので、オーケストレーションが上手では無いという批判だけで、シューマンの管弦楽曲が駄作であるというわけではない。ただ言えるのは、我々アマチュアオケにとっては、上手に聴かせるのが難しい曲ばかりである、という事は言える。

シューマンは4曲の交響曲(更に未完成の曲が1曲ある)を書いている。シューマンはベートーヴェンやシューベルトを尊敬し、交響曲を書きたいという思いは若い頃から持っていた。22歳の時に1曲目の交響曲の作曲に着手したが当時人気ピアニストだったクララ・ヴィークの演奏会で完成していた第1楽章のみを初演したが、クララの影に隠れ評判にならなかった。第2楽章まで完成したが、その後ピアノ曲の作曲が忙しくなり未完成で終わってしまう。その後31歳の時にわずか2ヶ月足らずで第1番となる変ロ長調「春」が作曲され、メンデルスゾーンの指揮するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって初演され好評を得ることができた。この曲は第1楽章冒頭のファンファーレで始まる曲で、実際に「春」を意識して作曲したようである。第2楽章は夢見るような旋律で、第3楽章は短調のやや重いスケルツォと跳ねるようなトリオからなる。第4楽章は、正しく春の躍動感を表現した曲である。

若干問題があるといわれているシューマンの交響曲は、やたらに指揮者によって改訂されて演奏される事が多かったようである。今でこそ、大幅に改訂して演奏はしないが、ダイナミクスなどは指揮者によっては大幅にいじられて楽器間のバランスを取るようにしたりするようである。

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