翌日は目が覚めると雨。それも結構強く降っています。不二やホテルの朝食はバイキングではなくて和定食。パン好きの子供はちょっとガッカリですが、大人の我々には美味しかったです。
8時過ぎに宿を出発、白神山地での10:30からのガイド付きトレッキングを予約しているので、間に合うように出かけます。平日なので弘前の市街地に入らないように東北道大鰐弘前ICの直前で国道7号に別れを告げ、アップルロードを経由して西目屋村にある白神山地ビジターセンター着が8:50ごろ。ここでトイレタイム、さらに西に向かいます。雨は降ったり止んだりでしたが、山に入っていくにしたがって本格的な雨が断続的に降る変な天気に。美山湖という目屋ダムによってできたせき止め湖の南岸を進み、9:45頃白神山地トレッキングの拠点であるアクアグリーンヴィレッジANMONに到着。トレッキングには絶望的なぐらい強い雨が時々降ってくる。案内所に様子を見に行くと、今日行こうとしていた暗門の滝が増水のため通行止めという事。どうやら、ブナ林の中を散歩する一番短いコースに変更ということらしい。
白神山地は13万haの青森県と秋田県にまたがる山地で、うち1万7000haが1993年にユネスコの世界遺産に指定された。白神山地が世界遺産になったのは、全く人の手が入っていないブナの原生林。特に中央部の核心地域は人工物は一切禁止されており遊歩道も無い。勿論、核心地域は軽装備で簡単に行ける場所ではなく、我々がトレッキングできるのはその周囲にある緩衝地域である。緩衝地域は、ある程度の条件の元、宿泊施設や遊歩道などを作っても良いそうである。
足元が悪いと言う事で、長靴を借りてカッパを着てのトレッキングであった。コースはある程度のアップダウンはあるが、周囲はブナの原生林に覆われており気持ちが良い。が、雨はますます強くなってきた。 ブナは椎茸栽培以外にはあまり有用な木ではないため伐採を免れてきたらしいが、幹や根に水分を貯める力が高いため、冬も枯れる事はないそうである。
ブナは幹の中央部よる上の方にのみ葉をつけ、しかも葉の量が少ないためブナが生い茂った場所では、葉の隙間から陽の光が射し込み木漏れ日となって美しい景色が広がるそうである。今日は雨なので残念ではある。
帰りの下りでは小川にかかっている木の橋の上で、前から来る人を避けようとして長靴が滑って小川に転落、しこたま腰を打ってしまった。
1時間半のトレッキングを終わり、施設にある有料の風呂で着替えをすませ、弘前方面に戻る。天気が良ければ、来た道を更に進むと日本キャニオンで有名な十二湖近辺から日本海に出られるのだが、ここから先は未舗装のため天候を考えて、遠回りではあるが戻る事にした。国道7号に戻った所にあったコンビニでパンを買って、東北自動車道に1区間だけ大鰐弘前ICから碇ヶ関ICまで乗って、しばらくは国道7号をひた走る。秋田県に入ると道路の途中にババヘラを売るおばあさんも見られた。二ツ井から八竜までは地図にも載っていない供用開始直後の高速(なぜか無料)にを走り、男鹿半島の付け根にある八郎潟干拓地を抜け男鹿半島に入る。