A.I.O管弦楽団 第1回演奏会
8月18日私の卒業した高校のオーケストラのごく最近卒業した若手OB・OGの第1回目の演奏会に行って来ました。19日早朝から旅に出ていたので、遅くなりましたが感想などをつらつら。全体のOB演奏会は昨年40周年という事で実施されております。
場所は四谷区民ホールという400人程度の小さな小屋。編成は、2管編成(一部ダブルあり)、弦楽器は10型もどき?か12型もどき?。曲は、ワグナーの「マイスタージンガー」前奏曲、ブラームスのハンガリー舞曲1,5,6番、ベートーヴェンの交響曲第7番。
前半は2階席、後半は1階席の2列目で聞いていました。2階席はこの大きな編成だと管楽器がワンワンいって弦も木管も聞き取りにくい。反響した音がグルグル回っている感じでした。1階の前はさすがに弦の直接音が聴こえてくるのである程度バランスは保たれていました。ちょっと、この編成ではこのホールは難しいかも。もう少し小さい編成でないと聞きづらさを感じました。
ます「マイスター」ですが、この曲は高校の入学式で毎年弾いている曲(但し抜粋)なので慣れた感じでしたが、毎年割愛されている中間部分(ここはアンサンブルも難しい)は、ちょっと音程も、アンサンブルも不安定だったと思います。後半からコーダにかけてが出来が良かっただけに惜しい気はしました。
ハンガリー舞曲は良く知られている3曲でしたが、全体的にゆったりめのテンポの中で演奏自体がかなり重たい感じがしました。マイスターとかメインのベト7とは異質の音楽であり、個々の音楽づくりがまだ未熟という感じは否めませんでしたが、年齢から言っても多くを要求するのは無理かな。そうだとすれば、もっと若さを前面に出して乱れても良いから弾むような演奏をした方が、聴く側の心を動かすことができたのではないかと思います。重く感じた原因は、リズムパートの重さが一番だったと思います。そのためにちょっと腰を引いた踊りになってしまった感じでした。もう少し頭打ちが前に向いた演奏をすれば、メロディが多少遅れてもダンスに乱れは出ないので、そのあたりでベートーヴェンを演奏する時とは全く異なった音楽づくりを学んでいく必要があると思います。ダイナミックレンジももう少し広く取った方が良かったかな。まあ、アンコールでよく使われる曲をプログラムの中に組み込む難しさもあったかもしれません。
ベト7は、練習量や第1回という事を考え合わせると思った以上の完成度だったと思います。ハンガリー舞曲やワーグナーなどでテンポのゆったりとした部分で乱れがあったので、第2楽章あたりが厳しいかなと思って聴いていたのですが、全く問題無かったですね。若々しく覇気ある演奏でした。特に最終楽章はオケ全体が良く鳴っていました。ふたつだけ注文をつけるとすると、第1楽章の付点八分音符+十六分音符+八分音符のリズムが甘かった。他の楽章でも同様ですがちょっとリズムに鋭さが無かったです。完全に三連符系になってしまうところもありました。もうひとつは、第1楽章の導入部の弦楽器のスケールは、ちょっと音程悪すぎ。基本なのでもう少し合わせて欲しかったです。
辛口の事も書きましたが、これからの可能性が大きいオケなので期待しています。
もう少し年齢の高い経験豊富なOBの助言や助力が不足部分を補えると思います。
いずれにしても、今後も期待しています。継続してください!
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