B級名曲グルメ6 2つのメロディ(グリーグ)
グリーグの管弦楽曲は、一部を除けばその殆どがピアノ曲や歌曲からの転用である。この2つのメロディ 作品53も抒情小品集第1集の第6曲からの転用の ノルウェーの旋律と4つの歌op.21の第1曲目からの編曲の はじめての出会いの2曲からなる弦楽合奏曲である。
1曲目は中間部をもつ5分弱の曲で、明るい北欧らしいメロディから構成されている。弦楽は非常に分厚い編曲がされており重奏部分も多いためややもすると耳につく部分が無い事もないが、弦楽合奏とは思えぬ豊かな音楽である。
2曲目は1曲目とうってかわって、ソロを交えた静かなメロディで有名な過ぎにし春のような構成を持つ4分半程度の曲である。静かでは有るが、この曲もグリーグ特有の分厚い合奏になっており、親しみ易いメロディラインとの融合で原曲の歌曲を損なってはいない。クライマックスは後半も最後に近い部分にもってきており、クライマックスの後は徐々に消え入るように静かに終わっている。
あまり知られている曲ではないが、弦楽合奏の小品としてはカタログに残しておきたい曲である。
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二つのメロディは、A級にあげて~~。下さいまし。
初めての出会いの冒頭Vcの、アルペジオなんて、もう、ときめき、そのものでしょ。
投稿: しお | 2007年8月25日 (土) 00時00分
A級 B級 ・・・・ は曲の良し悪しで区別されているわけではないので、悪しからず。
まず、知名度の問題や知名度は高くてもあまり演奏されない、CDなども少ない、日本だけで有名な曲 などなどをB級としています。
B級にも名曲は多いですよ。(笑)
投稿: じゅうさん(管理人) | 2007年8月26日 (日) 21時19分