コントラバスの不思議(7)
久しぶりですね。このタイトル。
大体、コントラバスというのは弦楽器の中では実は異端児なのです。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロはヴァイオリン属で基本的には音域が異なるだけ。ところがコントラバスはヴィオール属というヴィオラ・ダ・ガンバなどの仲間。今でこそ形はヴァイオリンに似た形のものもあるのですが、元来の形は丸みを帯びた形ではなくてストンと肩が落ちたようなものでした。
そういうわけで、ヴァイオリン属の他の弦楽器と一緒に合奏をするために色々工夫さされたりしています。そのひとつが五弦なわけです。
もうひとつ不思議なのがソロチューニングというヤツ。これは結構厄介です。普通のコントラバスのチューニングは高い方から ソ-レ-ラ-ミ(-ドかシ)なのですが、これより全ての弦を長2度高くチューニングします。ラ-ミ-シ-ファ♯-ド♯です。何でこんなことをするかというと・・・響きが良いそうです。で、基本的にはソロチューニング用の弦を使います。これで厄介なのが、チューニングを別のものに変えておきながら、演奏するときは、あたかも普通のチューニングであるように演奏します。つまり移調楽器にはや代わり。記譜より短七度低い音を出すわけです。(普通は記譜よりオクターヴ=8度低い)。厄介でしょう。
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