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2007年6月18日 (月)

第17回定期演奏会 14

展覧会の絵 第9曲は鶏の足の上の小屋。鶏の足というのは、切り株の事でロシア民話の魔女バーバヤーガの小屋も鶏の足の上にある。ハルトマンは、この伝説から小屋正面に文字盤を配した時計のデザイン画を残している。
音楽は、弦楽器、管楽器による打楽器のような激しいリズムが次第にメロディを形成していく。中盤は、フルートの六連符の上に、ファゴットとコントラバスのピチカートが不気味な旋律を奏でる。再現部分に戻ると最後に弦と木管によって上行音階が幾度となく繰り返され、そのまま終曲のキエフの大門へと突入していく。

キエフはロシア文化の礎を築いた都市で、11世紀には5つの城門に囲まれて威容を放っていた。
この曲は荘厳なテーマの間に3度、静寂が現れる。その度に、曲はクレッシェンドをしてフォルテ、フォルティシモに持っていかなければならない。最後、4度目のテーマは、管楽器は4分の4拍子、弦楽器は2分の3拍子でメロディを奏でる。きちんと聞けば微妙にメロディがずれている事がわかるのだが、その圧倒的な響きの中、この二つの拍子が完全に融合していしまっている。ラヴェルのオーケストレーションに改めて敬服する。とにかく最後はあらゆる鳴り物と共に劇的に終わりを迎える。

実は、最後は当然の事ながらルパート(テンポを遅く)するのであるが、練習の度に遅くなっている。管楽器は最後の腹筋をふりしぼり、弦楽器は最後の力を振り絞りこのテンポの揺れについていかなければならない。ヴァイオリンなどはトレモロなのでよいが、コントラバスは全音符4つがタイになっているので、打ち合わせでは弓を2往復させるという事だったのであるが、この前の練習では3往復でも足りなかった。従って、この部分はフリー。何往復でも好きなだけという事にした。

本番は一体何往復するのやら。

理屈はとにかく、キエフの大門はとにかくワクワクしながら聞いてください。期待に応えるようがんばります。。。

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