ホームページ

ウェブページ

紹介した音楽

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 第17回定期演奏会 9 | トップページ | 第17回定期演奏会 11 »

2007年6月13日 (水)

第17回定期演奏会 10

これも、10回目ですね。結構しつこいっていわれそうですが。

展覧会の絵、2曲目の古城。ハルトマンは古城の絵にスコモローヒ(ロシアの詩人兼音楽師)の影を描いたそうです。16世紀モスクワ大公が自治都市のノヴゴロドを制圧して、その血の文化を担っていたスコモローヒを多数モスクワに連行したという史実を暗示していると言う説もある。
この曲は、終止暗い曲である。弦楽器はずっとミュートをつけて演奏する。まずは、低弦のチェロバスと第2ファゴットのオルゲルプンクトに乗って、第1ファゴットがテーマを演奏する。それにヴィオラが加わり独奏楽器がサキソフォンに変わる。やがて第2ヴァイオリンが加わり、その後で第1ヴァイオリンに旋律が移行する。クラリネット、オーボエ、フルートと次第に高い音の木管が加わり暫くは木管と弦によるメロディの繰り返しがある。そして再びサキソフォンのメロディに戻り音楽も次第に消えかかったところでサックスがひとうなりして終わる。

続くプロムナードは再びトランペットのソロではじまり、2拍遅れでチェロバスとファゴット、コンゴラファゴット、バスクラが加わっていき、2小節目からTuttiになる。このプロムナードは終止形をとっておらず、最後にプロムナードの断片をハープとヴィオラ、チェロ、ホルンが演奏して、次の曲に休み無く(間はあけるが)入る。

ここでひとつ問題なのは、「古城」でつけたミュートをどこではずすかである。ヴィオラ、ヴァイオリンは、「古城」が終わってからしばらく音が出るまでに時間があるので問題は無いが、問題はチェロ・バスである。チェロは最後の方まで伸ばしで音が残るので、はっきり言って諦めるしかない(適当にはずすしかない)。コンバスは最後のピチカートを弾いてから「古城」が終わるまで1小節以上あるのだが、ここはチェロとサックスが小さな音でロングトーンを鳴らしているので、ガサガサといいう音は禁物。プロムナードの頭2拍がトランペットのみだがフォルテなのでその2拍にかけるしか無いのである。もしミュート落下などの事故があったら、「あら、やっぱり」などと思って頂ければ、と思う。

« 第17回定期演奏会 9 | トップページ | 第17回定期演奏会 11 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第17回定期演奏会 10:

« 第17回定期演奏会 9 | トップページ | 第17回定期演奏会 11 »