B級名曲グルメ1 夏の徹夜祭
新・シリーズとして、B級名曲グルメなる企画をスタートさせます。
自分の演奏会の選曲をする時に、前プロとかアンコールに使えるちょっとした曲を探すのは結構大変。
そんな時のためにも、短いけれどちょっと美味しい(時には不味い)作品をとりあげて紹介しちゃおうというのが趣旨です。原則的には、演奏会でもあまり取り上げられる事がない管弦楽の曲を取り上げていきます。
一回目は、アルヴェーンのスウェーデン狂詩曲第1番「夏の徹夜祭」。アルヴェーンは19世紀から20世紀前半にかけて活躍したスウェーデンの国民的作曲家。日本では殆ど知られていませんがノルウェーのグリーグ、フィンランドのシベリウス、デンマークのニールセンと並び称せられる作曲家で、音楽的には非常に真面目な民族色豊かな曲を書く作曲家だったそうです。そこで、この「夏の徹夜祭」は、その作風が今までの彼とは異なり描写音楽的な非常に明解な曲で、国民からは驚嘆の声で迎えられたそうです。
曲は約11分程度。大きく分けると3つの部分からなります。初めの弾むような音楽は、徹夜祭に集まってくる人の様子が生き生きと描かれています。この曲を知らない人でも、このメロディは聴いたことがあるのではないかと思います。やがて喧騒と喧嘩、そして2つ目の非常に情緒的な部分は夜明けの情景を描いたものです。コールアングレによるメロディはやがて弦合奏に受け継がれ、夜が明けます。最後の部分は一転してお祭り、みんながフォークダンスを踊り賑やかに曲を閉じます。
この曲についてもっと詳しく知りたい方は NORDIC FORESTというサイトを覗いてみてください。
私個人的にはこの曲は 大変好きなB級グルメです。
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