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2006年10月31日 (火)

もうすぐ演奏会part2の1

今週の土曜日は、私の母校都立富士高校のオーケストラ部40周年記念オーケストラの演奏会。はじめは私のような年よりは遠慮しておこうと思っていたのですが、コントラバスのメンバー集まらず出演する事になった。

演奏曲目は、芥川也寸志/交響管弦楽のための音楽、サン=サーンス/交響曲第3番、ブラームス/交響曲第1番というかなりハードなプログラム。年寄りにとって一番心配なのは最後までエネルギーが持続するかという点である。

交響管弦楽のための音楽は、芥川也寸志の代表作のひとつ。バーバリズムとロマンチシズムを受け継いだ傑作である。技術的には難しくはないのだが、なにしろこういう音楽はあまり経験が無いだけに、普通に弾いたのでは面白くないのだが、どう弾けばよいか中々体が表現してくれない。第1楽章はひたすら伴奏、第2楽章はリズム楽器というのがコンバスに与えられた使命。その使命をどのように表現するかが勝負であろう。

2006年10月28日 (土)

演奏会パート1終了

パイオニアの定期演奏会は無事終了しました。
演奏自体は、自分としては70点ぐらいの出来でしょうか。大きなミスはありませんでしたが。。

練習、本番と結構ハードだったせいか、多分疲労性だと思いますが腰痛が再発、水曜ぐらいから体もだるかったのですが、ついに木曜に発熱。久しぶりの38度を超える熱を体験してしまい、金曜27日はダウンしてしまいました。

次の演奏会まであと2週間しかない上に、練習不足という事で早く治さねばならないとの想いで医者行って薬飲んで一日寝たら、平熱に戻りました。飲んだ薬は5種類。抗生剤、解熱剤、咳止め、痰きり、胃薬。やはり、体調が悪い時は無理せず休養が大切のようです。

2006年10月21日 (土)

もうすぐ演奏会part1の3

いよいよ明後日に迫って来た本番。明日はGP(ゲネプロ)・・・準本番です。といっても、普通の練習とあまり変わりませんが。。。

メイン曲のブラームス交響曲第4番は、ブラームス最後の交響曲。長い時間をかけて、ベートーヴェンの幻と戦いながら書き上げた1番、最も素直な曲?である2番、ベートーヴェンの幻から脱する事ができてロマン派時代の古典派を確立した第3番の後、円熟した構成力とブラームスらしい緻密さを如何なく発揮した曲である。どちらかというと玄人好みの曲ではあるが、アンサンブルの難しい曲である。最終楽章には珍しいパッサカリアを配している。たった7つの付点2分音符によって管楽器が奏でる主題が、次第に変奏されていく様は見事である。

久しぶりのちょいシブの曲だが、中プロのドボコンとの愛称は抜群だと思う。

2006年10月18日 (水)

もうすぐ演奏会part1の2

チェロ協奏曲は意外に名曲が多くない。エルガー、ハイドン、シューマンなどの作曲家が手がけているが、ベートーヴェン、モーツァルトなどスーパー作曲家に作品が無く、世のチェリストは非常に残念な思いをしているかもしれない。むしろ、ブルッフのコル・ニドライやチャイコフスキーのロココの主題による変奏曲などの純協奏曲ではない協奏的作品に秀作が多くある。

そんな中で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲は別格の曲である。
一部分はアメリカ渡航中に書かれた曲であるが、ドヴォルザークらしさと国民楽派の作曲家らしさ、そして時代を反映した傑作である。

今回のソリストにお迎えした江口氏は、東京都交響楽団のチェリストであるが、ソリストとしても活躍されお姉さまとともに数々のCDも出されている。卓越した技術力と、非常に謙虚な姿勢(下手糞な当アマチュア・オケに合わせて弾いてくれる)は、初めて合わせたときに素晴らしい音楽家だと感嘆の声を上げざるを得なかった。そう感じたのは私だけではなかったようで、パイオニアのオケ団員は悉く彼のファンとなったようだ。

そんな素晴らしいソリストと、黒岩先生に引っ張られてどこまでドヴォルザークの世界を表現できるか、お楽しみに。。。

2006年10月16日 (月)

もうすぐ演奏会part1の1

来週の日曜22日はパイオニア交響楽団第16回定期演奏会である。まあ、今回はブルックナー第3番-チャイコ第4番-幻想-復活と続いてきた最近の演奏会と比較すれば、取り組みやすい曲なので、逆に言えば余計に完成度を上げなければならない。

で、まず1曲目のイベール作曲「モーツァルトのためのオマージュ」。モーツァルト年である今年、選曲時にモーツァルトの曲をという話もあったが、一ひねりした結果選ばれた曲である。イベールは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家。「寄港地」という曲が有名であるがそれ以外はあまり知られていない。

この曲も、モーツァルトのためのオマージュという題名の割には、途中にやたらに転調があったりおよそモーツァルトっぽくない曲である。モーツァルトの曲が所々に使われているという話ではあるが、誰もわからない。

展開部に入ったところに低弦の分散和音らしき非常に演奏が困難な場所があるが、転調が繰り返されるので余計に厄介である。モーツァルトらしさは最初と最後ぐらいであろうか。とにかく木管楽器も異常に難しい曲で、あまり聞き応えが無いので、アマチュアが取り上げるにはかなり厳しい曲だと思われる。

従って、完成度は今イチ。でも、OK。そんな曲かな?

2006年10月 3日 (火)

名曲のお話 シンフォニー編 6

ベートーヴェンといえば、「運命」「田園」そして「第九」であろう。
特に、「運命」の冒頭でユニゾンで演奏される「運命の動機」は知らない人がいないといってもよいフレーズである。クラシックだけでなく、ビートルズも歌った「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」でも冒頭に弦楽合奏で「運命の動機」が演奏される。

交響曲第5番ハ短調「運命」と交響曲第6番ヘ長調「田園」は同じ日に初演された対をなす交響曲である。すでに、病に侵され耳が殆ど聞こえなくなっていたベートーヴェンの運命に対する厳しさと、田舎の風景、出来事による安らぎを実に巧みに描いている。

「運命」は以前にも述べたがコントラバスにとっては美味しい曲なのであるが、第1楽章と第3楽章のスケルツォはハ短調、第3楽章のトリオと第4楽章はハ長調という調性のおかげで五弦ベースでないと真の演奏ができないので、四弦ベース所有者にとってはあまり美味しくないのである。

「田園」は5つの楽章からなる曲である。第1楽章は、田園に来た喜びを奏でる叙情的な曲、第2楽章は田園の風景を鳥の鳴き声などを交えて表現する具象的な曲、第3楽章はお祭りと踊り、第4楽章は嵐、第5楽章は嵐が去った喜びを表している。第3楽章から第5楽章は連続して演奏される。
但し、この曲はコントラバスにとっては美味しくない。というのも、第4楽章の嵐のシーンでコントラバスとチェロはずっと雷を表現するために4連符、5連符を弾くのであるが、これがテンポが早くポジション移動をする際に親指を引きずりながら移動するので指がこすれて摩擦で熱くなるほどなのである。

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