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2006年10月 3日 (火)

名曲のお話 シンフォニー編 6

ベートーヴェンといえば、「運命」「田園」そして「第九」であろう。
特に、「運命」の冒頭でユニゾンで演奏される「運命の動機」は知らない人がいないといってもよいフレーズである。クラシックだけでなく、ビートルズも歌った「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」でも冒頭に弦楽合奏で「運命の動機」が演奏される。

交響曲第5番ハ短調「運命」と交響曲第6番ヘ長調「田園」は同じ日に初演された対をなす交響曲である。すでに、病に侵され耳が殆ど聞こえなくなっていたベートーヴェンの運命に対する厳しさと、田舎の風景、出来事による安らぎを実に巧みに描いている。

「運命」は以前にも述べたがコントラバスにとっては美味しい曲なのであるが、第1楽章と第3楽章のスケルツォはハ短調、第3楽章のトリオと第4楽章はハ長調という調性のおかげで五弦ベースでないと真の演奏ができないので、四弦ベース所有者にとってはあまり美味しくないのである。

「田園」は5つの楽章からなる曲である。第1楽章は、田園に来た喜びを奏でる叙情的な曲、第2楽章は田園の風景を鳥の鳴き声などを交えて表現する具象的な曲、第3楽章はお祭りと踊り、第4楽章は嵐、第5楽章は嵐が去った喜びを表している。第3楽章から第5楽章は連続して演奏される。
但し、この曲はコントラバスにとっては美味しくない。というのも、第4楽章の嵐のシーンでコントラバスとチェロはずっと雷を表現するために4連符、5連符を弾くのであるが、これがテンポが早くポジション移動をする際に親指を引きずりながら移動するので指がこすれて摩擦で熱くなるほどなのである。

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