プロとアマ
プロとアマの違いは何だと思いますか。
アマチュア音楽家として長年やってきて、考えさせられる事が何度もありましたが、今回も同じような経験をして自問自答しています。アマチュアの祭典といわれていたオリンピックも一部の競技でプロ選手に開放され(というか、スポーツ選手自体プロ・アマの区別がつかなくなっていますが)、プロとアマという垣根を考える事自体ナンセンスな時代になってきているのかもしれませんが。
大学の時、指導していた指揮者の先生、シベリウスの交響曲第1番という難曲に取り組んでいた私の大学オケで、演奏会まで残すところ半月の時点で、第3楽章の途中の出来があまりに悪いため「客に聴かせられない」という事で、一部をカットして演奏させられたという事がありました。確かに出来は悪かったけれど、そうまでする必要があったのか。自分では不愉快になり、その後半年間休部してしまいました。
また、「お金を取って演奏に来てもらうからには、プロオケと違いなく良い演奏を聞かせなければならない」と言う方もいらっしゃいます。確かに、どんなアマチュアのオーケストラでも演奏会は大体有料。金額はプロの演奏会の数十分の一から1/4ぐらいの金額ですが。。。アマオケの場合は、入場収入で演奏会が開けるわけも無く、団員が一人当たり数万円の演奏会参加費を払っているのがプロとの大きな違いです。自分で演奏がしたくて大金を払っているのに、有料だからプロと同じと言われると、それは肯定できません。
勿論、アマチュアだからいい加減な演奏で良いという事では無いのですが、音楽と全くかけ離れた仕事をしながら土日に練習という量では技量、楽曲への理解などはプロと比べるべくもありません。
最近、これについて考えさせられる出来事が2つありましたが、それは後日。
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