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2006年9月28日 (木)

コントラバスの不思議(4)

五弦ベースというのをご存知かな。
現代のクラシック音楽で使用される撥弦楽器(弦を擦って音を出す楽器)は全て弦が4本張ってある。コントラバスも同様に普通は4本である。但し、チェロ以上の楽器の弦のチューニングは五度間隔になっているが、コントラバスだけは四度チューニングである。(エレキベースと同じ、ギターの下4本の弦の2オクターヴ下)

但し、コントラバスには五弦ベースというものがある。通常の四弦のベースの一番低い音の弦(ミの音)より更に低い弦が追加で張ってあるコントラバスである。ヴァイオリンにもヴィオラ、チェロにも五弦の楽器は無い。では、何故コントラバスだけ五弦があるのか。その原因はチェロにある。古典派以前の器楽曲では、コントラバスはチェロの1オクターヴ下を補完していた。コントラバスは記譜より1オクターヴ下の音が出るので、チェロとコントラバスは基本的には同じ譜面を演奏する事になる。古典派以降になると、楽器の発達とともにチェロには通奏低音以上のものが求められるようになってくる。細かいメロディやオブリガードが要求されるようになってくる。そうすると細かいメロディが苦手なコントラバスは次第にチェロと若干異なる譜面になってくるのではあるが。。。

コントラバスがチェロの完全に1オクターヴ下を演奏するとなると、ひとつ障害がある。チェロの最低音は「ド」の音であるので、コントラバスの最低音「ミ」より低いミ♭、レ、レ♭、ドの音が演奏できないのである。そこで、コントラバスの最低音「ミ」より低い音が出る弦を作ってしまったのである。

ところが、もうひとつややこしいのは、この最低弦の更に低い弦で必要とされるのは「ド」の音である。しかしながらこの弦を「ド」でチューニングすると次の弦との間隔が「3度」になってしまい、「4度」と混在して非常にひきづらい。従って、この5つ目の弦は人によって「使わない「シ」の音でチューニングする人と、3度の「ド」でチューニングする人の2通りがある。

ちなみに、私の楽器は四弦で、五弦は弾いたことがない。

2006年9月27日 (水)

名曲のお話 シンフォニー編 5

ベートーヴェンの交響曲の世界は3番からといわれている。編成自体も従来の交響曲よりも大きく、ホルン3本という発展的な2管編成になっている。

この曲はブルジョア革命のヒーロー、フランスのナポレオンを讃えて書き始めたために「英雄」というタイトルを本人がつけたが、その後ナポレオンは独裁者に変身しオーストリア、ドイツにも侵攻してきた。それに絶望したベートーヴェンは譜面から「英雄」の文字を消し去ったといわれている。

曲自体も、従来のソナタ形式の第1楽章-緩徐楽章-メヌエット-ソナタ形式またはロンド形式という交響曲の形式を大きく踏み越えた構成になっている。第1楽章は短い和音2発の前奏から主題提示部にはいるソナタ形式であるが、第2楽章には葬送行進曲を入れている。コントラバスの装飾音に続き弦楽器が厳かに葬送行進曲を奏でるところからスタートしている。第3楽章はスケルツォで、中間部にはホルン3本のアンサンブルによるメロディが使われている。最終楽章は、変奏曲風の楽章になっており、ベートーヴェン自身の「プロメテウスの創造物」というバレエ音楽の序曲のテーマからの変奏になっている。冒頭の、途切れ途切れのメロディが主題で、その後の本当のメロディらしき旋律が変奏後のテーマとして曲を支配していく。技術的にも難しい曲で、ベートーヴェンの作品の中でも、なかなか良い演奏に恵まれない曲である。

第4番の交響曲は、打って変わって古典の形式を踏襲している曲で、ベートーヴェンの交響曲の中では最も地味な扱いをされている曲であるが、演奏の難易度はベートーヴェンの全交響曲の中でも屈指の曲である。

2006年9月22日 (金)

プロとアマ

プロとアマの違いは何だと思いますか。
アマチュア音楽家として長年やってきて、考えさせられる事が何度もありましたが、今回も同じような経験をして自問自答しています。アマチュアの祭典といわれていたオリンピックも一部の競技でプロ選手に開放され(というか、スポーツ選手自体プロ・アマの区別がつかなくなっていますが)、プロとアマという垣根を考える事自体ナンセンスな時代になってきているのかもしれませんが。

大学の時、指導していた指揮者の先生、シベリウスの交響曲第1番という難曲に取り組んでいた私の大学オケで、演奏会まで残すところ半月の時点で、第3楽章の途中の出来があまりに悪いため「客に聴かせられない」という事で、一部をカットして演奏させられたという事がありました。確かに出来は悪かったけれど、そうまでする必要があったのか。自分では不愉快になり、その後半年間休部してしまいました。

また、「お金を取って演奏に来てもらうからには、プロオケと違いなく良い演奏を聞かせなければならない」と言う方もいらっしゃいます。確かに、どんなアマチュアのオーケストラでも演奏会は大体有料。金額はプロの演奏会の数十分の一から1/4ぐらいの金額ですが。。。アマオケの場合は、入場収入で演奏会が開けるわけも無く、団員が一人当たり数万円の演奏会参加費を払っているのがプロとの大きな違いです。自分で演奏がしたくて大金を払っているのに、有料だからプロと同じと言われると、それは肯定できません。
勿論、アマチュアだからいい加減な演奏で良いという事では無いのですが、音楽と全くかけ離れた仕事をしながら土日に練習という量では技量、楽曲への理解などはプロと比べるべくもありません。

最近、これについて考えさせられる出来事が2つありましたが、それは後日。

2006年9月19日 (火)

コントラバスの不思議(3)

毛で弦をこすって音を出すといっても、毛の摩擦力が弱いとスカスカの音になってしまう。特に新しい毛の場合しばらくは音が出しにくい。(かなり引き込んだ毛も音が出しにくいが、これはいつまで弾いていても改善されないので論外!早く毛を帰るべし)。
松脂というものをご存知だろうか。松脂、英語ではロジン、といえばわかると思うが、野球でピッチャーがマウンド上で使っている滑り止めと同じ、「滑り止め」である。スポーツで見る松脂は粉状になっているが、楽器用の松脂は固体である。ヴァイオリンやヴィオラの松脂は固体だが粘り気があまり無くサラサラしている。コントラバスの松脂はサラサラしているものもあるが、多くのベーシストは粘り気のあるものを使っている。ヴァイオリンなどに比べると弦が太いため、より摩擦力が必要だからである。

特に、アマチュア奏者は松脂に頼る傾向が強いようである。昔は、ベーシスト間の間で、「ヤニ貸してくれ」というと「松脂を忘れたので貸してくれ」ということであり、「ヤニをくれ」というのは「タバコを恵んでくれ」という事だった(T▽T)
なぜ、アマチュアが松脂に頼るかといえば、単純に毛替えを頻繁に行う財力が無いからというのはホントかどうか。。。。

2006年9月15日 (金)

名曲のお話 シンフォニー編 4

ベートーヴェンの1作目の交響曲は、ハイドン、モーツァルトと続く古典派交響曲の延長線と言われている。曲を追うごとに様々な試みをしていったベートーヴェンでも最初の大作は先人の作品から大きく逸脱する事は無かった。
しかしながら、さすがのベートーヴェンである。第1楽章冒頭の導入部のはじめの和音に属和音を使用している。要するに、属和音から主和音という終止形で始まっているのである。これ以外は、従来の交響曲の枠からはみ出た特徴は無い。

2番目の交響曲から、ベートーヴェンは徐々に自分の交響曲の世界を創造しはじめる。完全とはいえないまでも内面を表現しはじめる。この交響曲はベートーヴェンの9つの交響曲の中でも有数の地味な存在と思われているが、非常に玄人好みの曲である。偶数番号の曲の特徴である優雅さが前面に出ている曲と思われがちではあるが、実際のところテクニック的には非常に難しい曲となっている。最終楽章は、曲がやたらに停止するアンサンブルが難しい曲なのである。

2006年9月12日 (火)

コントラバスの不思議(2)

弦楽器の大切な道具のひとつに「弓」がある。もちろん弓が無くても楽器だけで音を出す事ができる。ギターのように弦を指ではじくピチカート奏法がそれである。しかしながら、ピチカート奏法では持続音を出す事ができない。指で弦をはじいた瞬間は大きな音も出せるが極端に早く減衰してしまう。そこで、持続音を出すための道具が「弓」なのである。

弓の主たる構成パーツは、「つる」と「毛」である。[つる」に「毛」を張って「毛」の部分で、楽器の弦を擦り摩擦で音を出すのである。みなさんは、「つる」と「毛」の値段はどちらが高いと思いますか?私は、実際に楽器を始めるまでは「つる」は木、「毛」は馬のシッポの毛だから、当然毛の方が高いと思っていた。が、実際は、「つる」は「毛」の数十倍以上の価格なのである。

「つる」は、木製であるが何の木でも良いわけではない。必要なのは、「毛」を張っても折れない丈夫さ、演奏する時に力をうまく弦に伝えるために、よくしなること。そうでありながら片手で扱うのであるから軽いこと。そういう事でよく使われるのが「ヘルナン材」であったが、この木が手に入りにくいため価格はかなり高価になる。比較的安価なのが「ブラジル材」・・・但しこの木は、へたりが早い。最近は、手に入りにくい木材より、カーボン製の弓が増えているようだ。

「毛」は、馬のシッポの毛であることは前述したが、一般的な白い毛は、白馬の毛ではない。漂白したものなのである。毛で弦をこすって音をだすのであるが、この毛自体も使っていくうちに、引っ掛かりが悪くなっていく。次第に音質が劣化し、擦っても音がでなくなってうぃまう。そのためにちょくちょく毛替えの必要が生じる。プロの方などは数週間に1回変える方もいるようである。アマチュアの場合、5000円程度する毛替えを年中するわけにはいかないが、それでも半年使うと音がでにくくなるので、基本的には数ヶ月で替えている。

そして、この弓はかなり高価なものである。おそらくプロの方々が使われている弓は、私の楽器と同等の値段のものもある。それぐらい高価なものなのである。

2006年9月11日 (月)

名曲のお話 シンフォニー編 3

思い出の1曲という題で話を始めたが、もう少し範囲を広げて話をするために、名曲のお話というタイトルに変更して続ける。

ベートーヴェンが続いたので、もう少しベートーヴェンのシンフォニーについて書いてみる。ご存知のとおりベートーヴェンは生涯で9曲の交響曲を書いた。その後の作曲家から見えれば決して少ない数ではないが、それ以前では約110曲書いたハイドンや40曲以上のモーツァルトに比べるとかなり少ない数である。交響曲に対する姿勢が違うのである。モーツァルトやハイドンにとってはシンフォニーは管弦楽曲の1ジャンルであるが、ベートーヴェンにとっては、シンフォニーは管弦楽曲の最高峰なのである。彼にとっては、シンフォニーとコンチェルト、そしてオペラは彼の感性の翠を集めた音楽だったのである。

前置きが長くなったが、私はベートーヴェンは4番と8番以外の曲の演奏経験がある。ベートーヴェンの奇数番号のシンフォニーは力強く勇壮で、偶数番号は華麗或いは明るい曲といわれている。アマチュアのオーケストラではどちらかと言えば奇数番号の曲が取り上げられる回数が多いのも、演奏会栄えするという意味と、難易度(奇数番号の曲は難易度が低いとはいわないが、勢いで演奏できる場合もある。)の点でうなずける。

次回は、第1番の交響曲=いきなり始まる古典派からロマン派への兆し の話をしようと思う。

2006年9月 8日 (金)

コントラバスの不思議(1)の補足

何故、コントラバス奏者は予備の弦を持ち歩いていないか。

その答えは、切れにくいからである。何故か・・・太いから (T▽T)アハハ! ヴァイオリン奏者やヴィオラ奏者などは、しばしば演奏中に弦が切れる。練習の時は、立ち上がって弦を換えに行くことができるが、演奏会では前の方で弾いている人の弦が切れた場合、立ち上がって舞台袖や楽屋に換えに行くと大変目立ち、演奏の妨げになる。従って、ルールとしては、弦が切れた人の後ろに座っている奏者が前の奏者と楽器を交換、その奏者はまた後ろの奏者と交換・・・を繰り返し、最後尾の奏者が予備の楽器を舞台袖から持ってくるか、弦を交換して登場して、しばらくその楽器を弾くらしい。

コントラバスは演奏中に突然弦が切れる事などほとんど無いので、そういうことはしない。もし演奏中に切れた場合は、多分怪我をすると思われる。また、弦の価格もヴァイオリンなどに比べると非常に高価なので、怪我と金銭面で二重の泣きが入ってしまうのである。

ちなみに弦の材質は、金属かナイロン糸に金属を巻いたもの、表面は鍍金処理されており錆びにくくなっている。但し、古楽器さながらのガット弦というものも存在する。羊の皮らしい。

2006年9月 6日 (水)

コントラバスの不思議(1)

コントラバスはヴァイオリンやヴィオラ・チェロと同じ弦楽器ではあるが、他の楽器とは大きく異なる事が多い。だいたい、作曲家によってはコントラバスは弦楽器というよりは打楽器のような扱いをする不届き者もいる。

コントラバスが他の弦楽器と異なるポイントは①弦のチューニング(他が5度なのにコンバスは4度)②ジャーマン弓とフレンチ弓の2種類の弓がある③電車で運ぶとき運賃をとられる場合がある④他の弦楽器は楽譜の音=実際の音であるば、楽譜に書いてある音程と異なる音程(1オクターヴ低い)になる、などというものである。

従って、左手(音程を決める)の指使いも全く異なるし右手の弓の使い方も違う。それゆえに、たとえばヴァイオリン奏者は少し練習すればヴィオラやチェロがある程度弾けるが、コントラバス奏者は、ヴァイオリンを弾こうと思っても初心者に近いレベルになってしまうのである。

アマチュアコントラバス奏者の持ち物は、楽器・弓以外には①チューナー②松脂③ミュート(弱音器)④タオル(楽器用)⑤譜面⑥鉛筆などである。私はこのほかに、演奏用の老眼鏡とバス椅子もどきを持っているが。。。他の弦楽器奏者が持っていてコントラバス奏者が持っていないものは、予備の弦がある。

これらの話は追々していこうと思っている。

2006年9月 4日 (月)

2つのブラームス(本編)

昨日この題名で、全然違う内容を書いてしまったので今日は本編を書こう。

ブラームスは生涯で4つの交響曲を書いている。そのどれを取っても非常に完成度の高い曲であり、難易度のもそこそこ、アンサンブルが非常に重要であることから、アマチュア・オーケストラでは非常に高い頻度で取り上げられる。編成もオーソドックスな2管編成のため無理をして人集めの必要がない。但し、トロンボーンは特定の楽章しか出てこなかったりチューバは2番しか出てこないが。。。

私も、ベートーヴェンの交響曲はまだ演奏経験の無い曲が2曲残っているが、ブラームスは今回の第4番で全曲制覇となる。しかも、今回はわずか2週間後に第1番の演奏会も控えており、結構頭の中ではブラームスが飛び交っている。

個人的には、ブラームスの交響曲は1番-2番-4番-3番の順で好きであるが、どちらにしても、純粋な管弦楽曲が交響曲を合わせても7曲しか無いブラームスの作品はどれも素晴らしい作品であり、それらを1度に2曲練習できるのは非常に楽しい事ではある。

2006年9月 3日 (日)

2つのブラームス

今日、出身の高校の管弦楽部創部40周年の記念オーケストラの練習に2回目の出席をした。今日の合奏指導は高校のOBでもあり、私のコントラバスの後輩(8年後輩)でもあるT氏であった。私も、高校を卒業後何年かにわたり後輩の指導をしてきたが、T氏の代の指導は直接指導を行った最後になった代であった。

T氏は、W大学を卒業後、どうしても音楽の道に行きたいという事で、音大に入り勉強しなおしたものの、音大卒業後もすぐには就職できず非常に厳しい生活を送っていた。ようやく数年前に、Y交響楽団のオーディションに合格し、プロ楽団員として正式に活動できることになった。

高校入学当時は、突出したセンスがあったわけではないが、クラブ活動と個人の練習で音楽的素養を磨き今日に至ったのであろう。今日、楽器を持って練習場に入り、準備をはじめようとした時に、向こうから声をかけられて(向こうはプロ、こちらはズブのアマチュアなのに)非常に嬉しく思ったと同時に、指揮指導ぶりを見て「人間、強い意志と努力があれば夢叶えられるのだなあ」と改めて思ったものである。

いずれにしても、今後の活躍を期待したい。

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