2つのブラームス
今日、出身の高校の管弦楽部創部40周年の記念オーケストラの練習に2回目の出席をした。今日の合奏指導は高校のOBでもあり、私のコントラバスの後輩(8年後輩)でもあるT氏であった。私も、高校を卒業後何年かにわたり後輩の指導をしてきたが、T氏の代の指導は直接指導を行った最後になった代であった。
T氏は、W大学を卒業後、どうしても音楽の道に行きたいという事で、音大に入り勉強しなおしたものの、音大卒業後もすぐには就職できず非常に厳しい生活を送っていた。ようやく数年前に、Y交響楽団のオーディションに合格し、プロ楽団員として正式に活動できることになった。
高校入学当時は、突出したセンスがあったわけではないが、クラブ活動と個人の練習で音楽的素養を磨き今日に至ったのであろう。今日、楽器を持って練習場に入り、準備をはじめようとした時に、向こうから声をかけられて(向こうはプロ、こちらはズブのアマチュアなのに)非常に嬉しく思ったと同時に、指揮指導ぶりを見て「人間、強い意志と努力があれば夢叶えられるのだなあ」と改めて思ったものである。
いずれにしても、今後の活躍を期待したい。
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