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2022年8月12日 (金)

8月12日 名曲100選 室内楽曲篇・47 弦楽四重奏曲第9番(ベートーヴェン)

ベートーヴェンは16曲の番号付きの弦楽四重奏曲を作曲しています。この第9番は中期の傑作として知られている曲です。
ラズモフスキー伯爵の以来を受けて3曲の弦楽四重奏曲op.59を作曲しました。この第9番はその3曲目になるため「ラズモフスキー第3番」とも呼称されています。
「ラズモフスキー弦楽四重奏曲」はそれ以前の四重奏曲とは作風、スケール等大きな隔たりを持っています。規模的には交響曲のような規模を持つ作品になっています。特に第3番は、前2曲の締めくくりとなる堂々とした構成になっています。
第1楽章はハ長調の減七の和音の強奏からはじまり緩やかな序奏を持っています。この序奏にはメロディらしいものは無く時折出てくる和音に主和音が現れず混沌とした雰囲気を持っています。主部に入ると躍動感あふれる主題が現れます。第2主題はメロディックなものではなく展開部も主に第1主題を扱っています。
第2楽章はチェロのピチカート伴奏に乗って物憂げなメロディがヴァイオリンによって歌われます。この楽章でも展開部は第1主題が変奏されていきますが第2主題は再現されていません。
第3楽章はこの厳しい雰囲気の曲の中で、唯一安らぎを感じられるメヌエットになっています。コーダに続いてアタッカで第4楽章へ続いていきます。
第4楽章はフーガ風に構築された主部になっています。この楽章でも第2主題は断片的なものになっています。大変に情熱的で力強い楽章になっていて、3曲のラズモフスキー弦楽四重奏曲を閉めるに相応しい堂々としたコーダを迎えます。

2022年8月11日 (木)

8月11日 名曲100選 海外のロック篇・47 オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ

「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」(Ob-La-Di, Ob-La-Da)は、ビートルズの1968年発売の9作目のアルバム「ビートルズ」に収録されたレノン-マッカートニーによって楽曲です。イギリスやアメリカではシングル・カットされませんでしたが、日本やオーストラリア、西ドイツなどでシングルカットされ大ヒットしました。アメリカではビートルズ解散から6年後の1976年にシングル化され、Billboard Hot100の第49位を記録しました。

タイトルの「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」はナイジェリアのコンガ奏者ジミー・スコットが口にしていた言葉を流用したもの。
歌詞は「市場に勤めるデズモンド・ジョーンズがバンドで歌手をしているモリーと恋をして結婚する物語」を歌ったもの。
この曲に対する評価は極端で、ビートルズ内でもジョン・レノンやジョージ・ハリスンはこの曲を嫌っていたそうで、英米でシングル化されなかった要因のひとつになっています。
また、日本(洋楽シングルチャート)やオーストラリアなどでチャートの1位になったにもかかわらず、2004年に BBCで行った「The worst song ever 」(史上最低の歌)の投票で1位になっています。またドイツのマックス・プランク研究所が1958年から1991年までに発表された700曲を対象にコード進行を分析し「史上最も完璧なポップ・ソング」であると発表しているようです。
「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」はNHKのみんなの歌でも取り上げられ、子供向けの合唱曲としても歌われるスタンダード曲となっています。

2022年8月10日 (水)

8月10日 名曲100選 歌劇のアリア篇・47 星は光りぬ 

プッチーニの歌劇「トスカ」からの「歌に生き 愛に生き」に次ぐ2曲目のご紹介は、トスカの恋人カヴァラドッシによって歌われるテノールのアリア「星は光りぬ」(E lucevan le stelle)です。
「トスカ」第3幕で、トスカに横恋慕する警視総監スカルピアによって捕らえられ処刑されようとするカヴァラドッシがトスカとの別れを悲しんで歌う、テノールのアリアの中でも屈指の人気を誇るアリアです。
曲自体は3分ほどの長さで、囁くような歌から始まりクライマックスが訪れ、その後は咽び鳴き再度クライマックスが訪れるという流れです。

2022年8月 9日 (火)

8月9日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・47 池上線

「池上線」は、シンガー・ソングライター西島三重子の2枚目のシングルです。ファーストアルバム「風車」に収録されていた曲で、西島三重子の代表曲となった曲です。
東急池上線を舞台に、別れる男女の悲しみを女性の視点から歌った曲。作詞は佐藤順英、作曲は西島三重子。歌詞の中には心理的な描写だけではなく商店街や踏切などの描写もありますが、駅自体は特定されていません。
当時、シングル化のためのプロモーションの協力を東急電鉄に依頼したのですが、「古い電車」とか「すきま風に震えて」と言う文言が、新しい事が全て良いとされていた時代背景もあって、会社方針と合わない、と断られたそうです。多分、今だったらレトロとか古いものが見直される時代なので、間違いなく協力していたでしょうね。
確かに当時は東急3000系という通称芋虫(色がくすんだ緑色)電車が走っていた上、新型車両への置き換えが東急の中では遅かったりして、東京のローカル線のようなイメージがありました。

東急池上線は山手線の五反田と京浜東北線の蒲田を結ぶ11km足らずのローカル線。五反田駅と次の大崎広小路駅の駅間距離はわずか400m程度という関東一短い駅としても知られています。

2022年8月 8日 (月)

8月8日 名曲100選 交響曲篇・47 交響曲第9番(ショスタコーヴィチ)

何だか、このご時勢ロシア音楽は取り上げにくい状況になってはいますが、ショスタコーヴィチは常に体制(特にスターリン)と自らの目指す芸術との間で苦しみ続けていた作曲家でもあり、また、交響曲を語る上では無くてはならない存在なので、取り上げることにしました。

第二次世界大戦後発表した交響曲第9番は、体制側が望んでいた「大戦の戦勝を祝う華々しい音楽」とは程遠い内容の曲でした。体制側は第9番という事もあって、ベートーヴェンの第9のソヴェト版のようなものを望んでいたようですが、実際は軽妙洒脱な音楽で、後にジダーノフ批判を受けて窮地に立たされる事になりました。

5つの楽章からなる25分程度の短い曲です。
第1楽章 軽やかな序奏から金管楽器のファンファーレの後、ピッコロで軽妙な主題が出て来て戦争の終結の喜びを素直に表現した楽章になっています。
第2楽章 クラリネットによる暗い旋律からはじまる緩徐楽章。この交響曲中最長の10分程度の長さの楽章です。
第3楽章 スケルツォ楽章。3分弱の単純な構成の楽章になっています。
第4楽章 第3楽章からアタッカで演奏される間奏曲的な楽章です。突然トロンボーンとチューバのファンファーレが鳴り響きファゴットのカデンツァの後ほの暗い音楽が続きそのまま第5楽章へ繋がっていきます。
第5楽章 第4楽章から続く物悲しい雰囲気が次第に変化しながら、戦争終結への確信へと変わっていきます。ユダヤ民謡旋律を使ってナチス崩壊によるユダヤ人の解放を意図しているとも言われています。

この曲は、当局の意図と異なる曲という事でスターリンを揶揄するものと受け止められ、ショスタコーヴィチは批判の嵐にさらされ、この後ショスタコーヴィチはスターリンが死去するまで交響曲を作曲しませんでした。

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