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2021年1月20日 (水)

今日の音楽 1月20日 交響曲第5番(ショスタコーヴィチ)

2011年は、もうひとつ高校のOBを中心としたオーケストラの演奏会がありました。

プログラムは、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲、ビゼーのカルメンからの抜粋、メイン曲はショスタコーヴィチの交響曲第5番でした。

ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、ショスタコーヴィチが作曲したムツェンスク郡のマクベス夫人でソヴィエト共産党の批判を受け粛清の危機を打開するために作曲したとされる作品のひとつです。
そういう事もあって、ショスタコーヴィチはこの曲の中に、ビゼーの「カルメン」を隠すなどして、全体的には古典的な形式で体制的な音楽を標榜する中で若干の皮肉めいたものがこめられています。

で、そんな思想とは無関係に演奏はとても楽しいものでした。また終楽章のコーダのテンポはゆったりとしたテンポで始まって次第に速くする演奏が多いのですが、この時の演奏ではこの通例に従ったテンポで演奏しました。2019年8月のパイオニア交響楽団の定期演奏会でもこの曲を演奏しましたが、この時は黒岩英臣氏の指揮はかなり速めのテンポで始めています。有名な録音ではバーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルの録音がそういったテンポで演奏されています。これは、譜面の速度表示が四分音符=184なのか八分音符=184の間違いなのかという解釈が根底にあるようです。

 

2021年1月19日 (火)

今日の音楽 1月19日 ブリッグの定期市

ディーリアスのブリッグの定期市は1908年1月19日に初演されました。

ブリッグの定期市は元々はイングランドの民謡で、それをパーシー・グレンジャーが合唱曲に編曲したものに感銘を受けたディーリアスがグレンジャーの許可を得て管弦楽曲へ編曲したものです。

とてものどかな序奏部からはじまり、グレンジャーの合唱曲を主題に変奏が繰り広げられ華やかな終結へと向かいます。

2021年1月18日 (月)

今日の音楽 1月18日 交響曲第5番「運命」

2011年10月のパイオニア交響楽団第22回定期演奏会のメイン曲は、ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」でした。

これほど有名な曲ですが、大学以来の本番でした。大学の時は「あの有名な曲」「第3楽章がコントラバスの見せ所」程度がこの曲の感想でしたが、この曲に対しては全然異なる思いで演奏しました。

とにかく、このベートーヴェンの交響曲第5番という曲は、全く隙のない完璧な曲だという思いでした。冒頭の「運命の動機」があまりに有名なため、学生時代にそこに気づかなかったのは勉強不足だったんでしょうね。
「運命」はスコアによって、冒頭の「運命の動機」の最後の音を2回ともフェルマータで伸ばすものもありますが、普通は1回目はフェルマータなしになっています。昔は、この運命の動機を大袈裟に演奏して2回目のフェルマータで思いっきり伸ばす傾向にあったのですが、最近のトレンドでは、あくまでもインテンポでフェルマータも極限まで短くして流れを止めない傾向にあります。つまり、第1楽章は、ゆったりと成りがちな第2主題を含めてこの運命の動機のフェルマータと再現部前のオーボエのカデンツァ以外は緊張感に満ちたインテンポで演奏されてこそ、「運命」全体の流れが確立されるということです。

その後も第2楽章に緩徐楽章を置かず第3楽章のスケルツォも第1楽章の流れを持ち込んだ緊張感高い音楽のまま、終楽章の喜びの爆発を効果的にできるのです。全てに計算しつくされたベートーヴェンの真骨頂的な音楽です。

そういう緊張感高い音楽を作ったので、同時に初演した交響曲第6番の「田園」は全く色の違った曲にしたのでしょうね。

2021年1月17日 (日)

今日の音楽 1月17日 ディヴァージョンズ

ブリテンの「ディヴァージョンズ」op.21は1942年1月16日にヴィトゲンシュタインのピアノ、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で初演されました。

ヴィトゲンシュタインは第一次大戦で負傷し右腕を切断しなければなりませんでした。その後は左手だけで演奏活動を継続し、著名な作曲家たちに左手だけで演奏できる曲の作曲を依頼。それに応じて作られた曲には、コルンゴルトのピアノ協奏曲op.17、リヒャルト・シュトラウスの家庭交響曲余禄、ヒンデミットの管弦楽を伴ったピアノ音楽op.29、プロコフィエフのピアノ協奏曲第4番などがあり、特に有名なものがラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲です。

ブリテンもこの依頼に応じて左手のピアノと管弦楽のための協奏曲「ディヴァージョンズ」を作曲しています。主題と11の変奏から構成された曲で作曲当時の第二次大戦への不安から反戦の気持ちをこめているといわれています。それぞれの変奏は、レチタティーヴォ、ロマンス、行進曲、アラベスク、聖歌、夜想曲、バディネリ、ブルレスク、トッカータ、アダージョ、タランテラというタイトルが付けられています。

2021年1月16日 (土)

今日の音楽 1月16日 ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(ブラームス)

2011年10月のパイオニア交響楽団第22回定期演奏会の中プロはブラームスのヴァイオリンとチェロのための協奏曲でした。

異なる2本の楽器のための協奏曲はバロック時代から数多くありますが、その中で最高傑作と言えるのが、このヴァイオリンとチェロのための協奏曲だと思います。

独奏者の高い技量が必要とされる難曲で第1楽章と第3楽章というテンポの速い楽章が短調で書かれています。個人的に好きなのは終楽章で、短調で作曲されているにも関わらず、とても軽快で踊りだしたくなるような曲になっています。

独奏者の技量の高さが必要ということは、勿論オーケストラもそれなりに難しく、それに加えて独奏楽器に合わせるという仕事があるわけですから、トータルでは、物凄く難しい曲でした。

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