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2023年2月 5日 (日)

2月5日 名曲100選 管弦楽曲篇・72 舞踏への勧誘

「舞踏への勧誘」は、1819年にウェーバーが作曲したピアノ独奏のための小品を、ベルリオーズがオーケストレーションした曲です。
元々はウェーバーが妻カロリーネに捧げたもので、男性が女性をダンスに誘う導入部と華やかなワルツ、最後にご挨拶という構成になっています。男性は低音で女性は高音のメロディで表現されています。
この曲を、1841年にパリ・オペラ座でウェーバーの「魔弾の射手」が上演された際、当時フランスではオペラの上演には必ずバレエが入るという慣例があったため、ベルリオーズがこの上演のためにオーケストレーションを施したというのが、管弦楽版誕生の経緯です。
管弦楽版では、冒頭の最後の男女の対話は、男性がチェロのソロ、女性がクラリネット、フルート、ピッコロで演奏されます。主部のワルツは華やかな曲で、ウィンナワルツの原型となったとも言われています。
古今、ピアノ曲を他の作曲家が管弦楽曲に編曲した作品は数多くありますが、この「舞踏への勧誘」とラヴェルが編曲したムソルグスキーの「展覧会の絵」は原曲を越える傑作の双璧でしょう。

2023年2月 4日 (土)

2月4日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・72 メリーゴーランド

イタリア映画「メリーゴーランド」は1974年公開の父と子の悲しい魂の触れ合いを描いた映画です。
幼くして母を亡くした少年ルカは父親ロベルトが仕事に追われ自分を顧みず寂しい思いをしていました。ロベルトは、恋人のベロニカに引き合わせるためにルカをサルディニアに連れてきて休暇を楽しみましたが、それから数か月後ルカは重度の白血病を発症してしまいました。ロベルトは自分がルカを顧みなかった事で病気の発見が遅れてしまったという後悔の念に襲われ、ある日ルカが乗りたがるメリーゴーランドのある遊園地へ向かいました。真夜中の遊園地で宿直の男に切願してメリーゴーランドを動かしてもらい、ロベルトはルカを抱きしめてメリーゴーランドに乗ります。その中で「パパ、僕たちはもう会えないんだね」という言葉を残してルカは動かなくなりました。哀しみを乗せてメリーゴーランドは廻り続けます。
この映画、現題は(L'ultima neve di primavera、英語ではThe last snow of springtime=春の残雪)ですが、日本で公開するにあたって「メリーゴーランド」というタイトルを付けられています。「春の残雪」ではちょっとラヴストーリーっぽい印象になってしまいますが、メリーゴーランドというタイトルにしたので、ネタバレっぽくはありますが、子供が中心となる映画だと判りやすいタイトルにしたのでしょうか。
音楽はフランコ・ミカリッツィが担当した、美しくも悲しい曲です。

2023年2月 3日 (金)

2月3日 名曲100選 室内楽曲篇・72 ヴァイオリンソナタ第1番(アイヴズ)

アイヴズのヴァイオリン・ソナタは1908年に完成した急ー緩ー急の3楽章からなる曲です。
アイヴズの音楽は、難解な和音と民謡や讃美歌などの引用が特徴的ですが、このヴァイオリンソナタ第1番もいきなり不協和音の連続から始まります。
第1楽章は序奏つきの曲ですが、主部に入ってしばらくすると民謡からの引用が始まります。が全体的には内省的な曲です。
第2楽章は冒頭から民謡調の美しいメロディが登場しますが、決してメロディに依存せず大胆な不協和音の展開に持っていっています。
第3楽章は讃美歌などのメロディを借用しながら、同様に予測不能な展開をしていきます。ヴァイオリン・ソナタですがピアノが目立つ楽章です。最後は静かに幕を下ろします。

2023年2月 2日 (木)

2月2日 名曲100選 海外のロック篇・72 オー・マイ・ラヴ

「オー・マイ・ラヴ」は、1971年に発売されたジョン・レノンの2枚目のソロ・アルバム「イマジン」に収録された曲です。
作曲はジョン・レノンとオノ・ヨーコの共作で、作詞はオノ・ヨーコ。1968年に流産した子供に向けて書いた詞です。
歌詞も曲もとてもピュアな愛の歌で、透明度の高い曲です。
シングル化はされませんでしたが、日本では、「ラヴ」に続いてアメリカのコーラス・トリオ レターメンがシングル化しヒットしました。

2023年2月 1日 (水)

2月1日 名曲100選 歌劇のアリア篇・72 エリザベートの祈り「全能のマリアよ」

「エリザベートの祈り」は、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」の第3幕でタンホイザーの許婚エリザベートによって歌われるソプラノのアリアです。
官能の愛の世界から一度は脱出したタンホイザーでしたが、ヴァルトブルク城の歌合戦で他の騎士たちが女性に対する奉仕的な愛を歌うのに対し、タンホイザーは自由な愛を主張しヴェーヌスを讃える歌を歌ってしまいます。タンホイザーは領主によって追放され、ローマ教皇の赦しを得るために巡礼に加わります。
月日がたち、戻ってきた巡礼の団体の中にタンホイザーがいない事を知ったエリザベートが、マリアに自らの死をもってタンホイザーを赦してほしい、と願って歌うのがエリザベートの祈りです。このエリザベートの祈りを聞いたタンホイザーの親友ヴォルフラムがエリザベートを説得しようとして失敗し、エリザベートが去った後歌うのが有名な「夕星の歌」です。
結局、タンホイザーは教皇に赦されず破門されぼろぼろになってヴェヌスブルクに戻ろうとしてさまよっていましたが、そこへエリザベートの葬列が現れ、タンホイザーは我に帰り、エリザベートが命と引き換えに神に赦しを乞うた事をヴォルフラムから聞き、エリザベートの亡骸に寄り添って息を引き取ります。ちょうとそこへローマから特赦が下りた知らせが届いて幕となります。

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